お金は天下の回りもの
【お金は天下の回りもの】
新型コロナウィルスの影響で様々な産業に影響が出ている。
感染拡大防止のための外出自粛に伴い、飲食店の客足は減少し、シャッターを閉める店舗も少なくない。
従業員とお客様の健康を守るため休業する企業も増える中、固定費である家賃の支払いに困窮する声も多く聞こえてくる。
那覇市内でテナントビルを所有するオーナーは、店の存続のために努力をしている店主を応援しようと4月の賃料を半額とする提案をした。
「飲食店で働く女性の中には一人で子どもを育てている人が少なくない。この人たちを路頭に迷わせてはいけない」
「国の救済策から漏れてしまう店もあるだろう。借り入れが難しい店もあるだろう。それなら私がと思って」
と、語っている。
ビル内で飲食店を経営する男性は「ここまでやってくれるのなら頑張ろうという気になれた」とコメントをしている。
誰かが背中を支えてくれる暖かさは、不遇な時、不安な時ほど強く感じるものだ。
オーナーは微笑みながら
「お金は天下の回りもので結局は自分に返ってくる。ピンチの時こそ、お金を回して助け合う。これが商売だよ」とも語った。
コロナ禍の不安定な情勢の中、店舗に奮起を決意させたビルオーナーには、ピンチの時こそ助け合うという「商売哲学」があるという。
打出の小槌を惜しみなく振るう地上の七福神の優しさに、天の神様から何かギフトが届きそう。そんな予感がする。
素敵な大黒天さんと頑張っている皆さんに、たくさんの「回りもの」がやってくることを願ってこの文をしたためている。
2020/04/10(fry)
An impression and the short essay that I read Ryukyu newspaper
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