沖縄の未来

【沖縄の未来】

沖縄は、長らく観光立県として多くの方に愛されてきた。

ところが今、コロナウィルスの影響で島は大打撃を受けている。

海外旅行を担う旅行社はツアーキャンセルにより売り上げが９割減となり、観光バス会社の運転手４０人が解雇になった。

美しい海と青い空、暖かい気候が人々を魅了し、たくさんの方が訪れる沖縄で観光業が盛んになるのは、ごく自然なことだ。

だが、このタイミングで、今まで当たり前のことであった「常識」が通用しなくなった。

生まれも育ちも沖縄だという生粋の沖縄の方は、チョッピリ控えめで新しいことを取り入れることが苦手な方が多いようだ。

だけれども、この事態を受けて、そう言っていられない現状であることは誰の目にも明らかである。

沖縄には、他の土地で仕事をして戻ってきた人、他の市町村から移り住んできた人、様々な経験を持った移住者たちがいる。

その経験や意見に真摯に耳を傾け、今までにない取り組みやチャレンジをしていくことで、新たな光や方向性を見出していくことが必要になったのではないかと思われる。

コロナウィルスが教えてくれた最も大きな恩恵は「共生」ではないだろうか。

今後の沖縄がどう枝を伸ばすのかは、どんな土壌にどんな種を蒔くのかによって決まる。

素敵な果実が実るよう。

願いを込めてこの文章をしたためている。

2020/3/21(sat)

An impression and the short essay which read Okinawa Times

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