犯罪者と学校
【犯罪者と学校】
時代が大きく変換して行く中で、学校教育の現場も様々な問題を抱えるようになった。
以前は、宿題を忘れたら平手打ちにあったし、灼熱の太陽のもと授業や部活が行われることは日常だった。
だが、最近は平手打ちしたら骨折してしまいそうな子供達が増え、人の尊厳を守る意味合いから体罰に抑制がかかっている。
また、日中の作業についても地球温暖化で気温が高いことも一因となっていることは否めないが、子供達が夏の暑さを許容できる体力を持たなくなった。
「罰で掃除当番させたら体罰なのか」「部活中に生徒が熱中症で死亡したら?」などを始め、「生徒が公園の銅像にペンキで落書きをしたのではないか」という問い合わせが警察から入ると行ったトラブルが学校で起きているという。
公園の落書きについては、器物損壊罪や軽犯罪法違反といった罪になる可能性がある。
器物破損といえば、私は高校生の時に農業を選択していた。
そんな中で、放課後学習の一環として作業用のトラクターにお乗る機会があった。
制限速度が決められていたのだが、好奇心から最大速度で走行してみたくなった。
レバーを全開にした瞬間、教師たちがなぜ最大速で走行することを禁止したのか知ることとなった。
農場の凸凹道にハンドルを取られ、ガラス温室に激突したのだ。
そして、魔が悪いことに水道管もぶち破り噴水のように水が噴き出した。
ことの大きさにポカーンとしながらも自分が罰せられる立場になることは予想もしなかった。
前出の公園の銅像にペンキの件が器物破損罪ならば、私の行為は間違いなくそれに当たる。
事実、当時の担任が校長室に呼ばれ、私の退学を示唆されたが、
「生徒には将来がある」と、退学を取り下げるよう頭を下げてくれたそうだ。
担任の先生がいなかったら私は「犯罪者として退学」になるところであった。
その後、無事高校を卒業し私は医療の道に進んだ。
医学を学ぶ中で、様々な薬の効能と毒性を知った。
近年では、若年層への麻薬の浸透が問題視されている。
ある工業高校で男子生徒がマリファナで頭痛を起こし保健室にやってくるということがあったそうだ。
その時に、教論は警察には通報せず、母親と連絡を取り合い卒業まで指導したそうだ。
その根底には「生徒を退学させてくない」「絶対に見捨てない」という思いがあったとしており、
「犯罪者を学校に置いておくのか」という教員の説得に当たったそうだ。
この時に、教論に救われた男子生徒は今どうしているだろうか?
どのような在り方で、どのような人生を生きているだろうか?
ともすると犯罪者になりかねなかった高校時代を過ごした同志として気になるところである。
何事も人任せにすれば我が身は軽い。
だが「指導で正す道を探る」ことで、人としての在り方を諭してくれた教論のことを思い返す時、卒業後何年たってもその尊敬する気持ちは健在である。
共に、教育に対する本当の愛情に助けられ、教論の人柄に救われた身である。
時代が大きく変わり自身が大人になった今、
誰かに「本当の愛情」を渡す使命を果たす時期がきたのかもしれない。
2020/1/20(mon)
An impression and the short essay that I read Ryukyu newspaper
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