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【バカの天才】
世代を超えて親しまれ、たくさんの笑いを届けてくれたタレントの志村けんさんが3月29日(日)急逝した。
理由は、コロナウィルスだ。
多くの感染者、死亡者がある中で、幼い頃から画面の中で活躍されてきた方が亡くなったという事実は、より一層、危機感をつのった。
志村けんさんの芸風は、見事なまでに「バカバカしさ」をストレートに表現していたように思う。
人は往々にして、他者と向き合う時に自分を良く見せようとしてしまう。
カッコ悪い自分を見せてしまったら相手に嫌われてしまうかもしれないという無意識下の恐れがあるからだ。
だが、志村けんさんは、それらの心の壁を打ち砕き、恥ずかしさやカッコいい自分をそっと脇に置いて芸の道に精進した。
様々なものを手放すことで、彼は「バカの天才」として不動の地位を築いたのだ。
少し垂れた目元で笑う、人柄の良さを感じられる笑顔も、とても魅力的な方だった。
お笑い界の一時代を築いた大スターの訃報を残念に思うとともに、新しい時代へ移り変わるタイミングが来たのだと再認識させてくれた。
明日から始まる新年度。
彼のように柔らかな笑顔で、自他共に心を開けるような人として歩んでいきたいと思う。
志村けんさんのご冥福を心からお祈りする。
2020/03/31(tue)
An impression and the short essay that I read Ryukyu newspaper
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