白ゆき姫殺人事件
【白ゆき姫殺人事件】
人の噂とは誠に無責任なものである。
三木典子(菜々緒)は化粧品会社に勤める美人OL。
ある日、典子が刺殺され焼死体として発見される。
事件を取材するTVワイドショーのディレクター赤星雄治(綾野剛)は、典子の同僚である城野美姫(井上真央)が、事件直後から行方不明になっていることを掴み追い詰めていく。
赤星が典子と美姫を知る人たちを取材して回るうちに、地味な美姫が華やかな典子への嫉妬を募らせた上での犯行ではないかという意見が次第に色濃くなっていった。
コトの本質は全く別のところにあるのだが、風評被害とは、こうして広がっていくのだということが見て取れる。
2020年4月現在、世の中はコロナウィルスの脅威におびやかされている。
保育所が医療関係者のお子さんを預かり拒否したり、介護施設が親御様の受け入れ拒否をしたりする事により、技術者が現場に迎えないという二次被害が出ている。
だが、医療の最前線で働く人々は、日々感染の恐怖と疲労感の中で戦っている。
直接医療現場に携わることのない人が今できることは、医療従事者が業務に集中して取り組めるよう、いわれのない中傷を避け、感謝して過ごすことではないだろうか。
無責任な発言は、人の人生までも変えてしまうことがある。
大変な時代だからこそ、お互いの存在を大切にし、信頼に基づく発言をしていきたいものである。
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