医師の殉職と博愛
【医師の殉職と博愛】
欧州最大のCOVID-19被害国であるイタリアでは、医師の殉職数が140人を超えた。
感染爆心地である北部ロンバルディア州では、医師不足から300人のボランティアを募集したところ、25倍以上にあたる約8千人もの医師OBOGが、すぐに名乗りを上げたそうだ。
コロナウィルスは高齢者への感染率が高いと報告されている。
医師である彼らは、その危険を百も承知で現場に立ち戻っている。
日本では、4月中旬までの約一ヶ月間で警察が主要5都市で取り扱った変死体のうち、11人から新型コロナウィルスの感染が確認された。
実数は、きっとはるかに多いであろう。
そんな中、私の住む沖縄では、辺野古の埋め立て工事を強引に進めようと国が約2200ページもの設計変更申請書に承認を求めてジタバタしている。
4月7日、安倍首相が「感染症への対応を踏まえつつ、憲法審査会で活発な議論を期待したい」と述べたが、今この事態を受けて憲法改正や辺野古の埋め立て工事にリソースを使っていて大丈夫だろうか?
沖縄は、観光立県であり中小の個人事業主が多い。
ウィルスの感染拡大に伴って観光客の減少した沖縄では、生活困窮者が爆発的に増大している。
東京オリンピックを開催したいがためにPCR検査を制限し、ここまで感染が広がり、日々の生活に困る人を大量に生み出した政権は、果たして国民の信頼を今後も得ることができるのであろうか。
イタリア最大の産業はボランティアという箴言(しんげん)があるそうだ。
我が国のトップにイタリア医師のような心の在り方を求めるのは無駄なことだろうか?
その陽気さと明るさの根源にある、イタリア人の「博愛精神」を是非とも見習いたいものである。
2020/04/26(san)
An impression and the short essay that I read Ryukyu newspaper
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