人のセックスを笑うな
少し年上の大人というのは、どうしてあんなに魅惑的なのだろう。
10代の学生の頃、30代くらいの教師がとても魅力的な異性だと感じることがある。
大人の完成形というにはまだ早く、けれど同級生にはない何かを持っているその間(はざま)に色気を感じるのだ。
“みるめ”(松山ケンイチ)は美術学校に通う19歳の学生。
ある日、赴任して来た非常勤講師のユリ(永作博美)から絵のモデルを頼まれ仲を深めていく。
“みるめ”がすっかりユリの魅力に夢中になった頃、彼女に夫がいることが発覚し関係性が変わってゆく。
付かず離れず絶妙な距離感で異性を翻弄する30代の手綱捌たづなさばきが見事である。
若い女性が中年男性と恋愛をすることを「枯れ専」と言うそうだ。
同世代のガッツいた異性と違う、落ち着いた身のこなしに惹かれるのであろうか。
不倫は推奨できるものではないが、ストレスフルの世の中に生きていると、たまには甘えてみたくなるのも致し方ないのかもしれない。
「倫」とは、人々の秩序正しい関係を表し、仲間という意味もあるそうだ。
となれば「不倫」とは秩序が正しくない関係であり仲間ではないということになる。
年上の異性との恋愛は魅惑的だが、大切な人間関係を損なうものであれば残念なことだ。
是非とも、一生の「仲間」となるような人物との恋愛を楽しみたいものである。
不倫恋愛の行く末を知りたい方にオススメの作品
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