ただ、君を愛してる
命をかけて恋をする。
人が一生を過ごすうち、どれだけの人が向き合えるだろうか。
里中静流(宮崎あおい)は、普段の食事は「お菓子」という風変わりな大学生だ。
ある日、なかなか人と打ち明けられない瀬川誠人(玉木宏)と出会い恋をする。
写真が趣味の誠人と一緒にいたい一心で静流もカメラを手にし、穏やかで楽しい時間を過ごし始めるが、静流は突然姿を消してしまう。
誠人が数年ぶりに目にした静流は、驚くほど素敵な女性に成長していた。
だが、その成長の裏には静流の大きな決意と秘密があった。
静流は成長するに従って命の危険も増していく病気に罹患している。誠人に見合う女性になりたい。女性として成熟したいという思いは、すなわち死へのカウントダウンとなる。
それでも、静流は成長することを選んだ。
人生100年時代と言われてひさしいが、それでも100歳まで生きられる保証はない。
誰かのために命をかけてもいいと思えるほどの恋することができた静流は、ある意味最高に幸せな女性だったのかもしれない。
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