オカンの嫁入り

【オカンの嫁入り】

母であっても女子である。

陽子（大竹しのぶ）は、母一人子一人の長屋住まい。

娘の森井月子（宮崎あおい）とは、いろいろありながらもうまくやっていた。

ところがある日、陽子が服部研二（桐谷健太）という若い男を連れてきて結婚すると月子に告げる。

戸惑った月子は、反発心から大家の上野サク（絵沢萠子）の家に逃げ込む。

陽子の結婚には深いわけがあり、また服部研二も心に過去の傷を抱えている。

そんな二人が手を取り合い、人生を共にしたいという思いを真剣に月子に伝え、向き合おうとする姿がいじらしい。

人はふっとした瞬間に誰かと生きてみたいと思うことがある。

そこには、年齢や性別は関係ない。

自分ではない誰かの人生と、自分の人生を重ねてみたいと思った時が恋愛適齢期である。

命を終えるその時に「一緒にいたい」

そう思える相手に素直な気持ちで手を差し伸べられる。

本当の幸せとはそういうものなのかもしれない。

母子家庭・父子家庭で頑張っている方におすすめの作品

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