退屈な世界に火を放て
箕輪厚介 死ぬこと以外かすり傷
退屈な世界に火を放て
編集長として創刊した「ネオヒルズ・ジャパン」が回収騒ぎになったとき「騒ぎになったらプレミア化するな」と俯瞰カメラで自分を捉えドラマを見るように楽しんでいたという箕輪厚介さん。
この感覚はとてもよくわかる。
私は以前、体調を崩し失職しそうになっている最中に失恋したことがある。
しかし、私は落ち込むどころか映画やドラマが盛り上がるのはここから!とばかりに、鼻歌まじりに新たな展開を待った。
自分と神様を信じていたからだ。
箕輪さんの周りには真の才能がいて「僕の役割はギリギリのラインを歩きながら火を放っていくことだ」としている。
これは、自分を信じ周りの人のことも信じられる強さを持った人のお役目かもしれない。
人の心に暖かで美しい炎を灯せる強さとしなやかさを持った存在であれたら素敵である。
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天才が会社を去るとき。アンナの覚悟
北野唯我 天才を殺す凡人
天才が会社を去るとき。アンナの覚悟
カリスマ社長として15年間会社を牽引してきたアンナが、すべてを手放す覚悟で自分の意思を貫こうとしている。
だが、今まで支持してくれていた社員が少しずつ自分から離れていこうとしていることを敏感に感じ取っている上納アンナは、いつになく弱気になっていた。
アンナの天才性に惚れ込んでいる凡人の青野トオルは気がきではない。
作者の北野唯我さんは、このあたりの心理描写がとても上手い。
それぞれの立ち位置から、心の揺れを見事に描いている。
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3歳児レースに勝ち残れ
箕輪厚介 死ぬこと以外かすり傷
3歳児レースに勝ち残れ
「人生とは3歳児のままどこまで走れるのかというレースだと感じる」と、語る箕輪厚介さん。
世の中にインパクトを与える起業家やアーティスト、アスリートは、まるで3歳児のように本能的、動物的な感覚に突き動かされながら行動しているという共通点がある。
多くの人が、大人になればなるほど「ありのままの自分」を捨て、世の中に溶け込むことを受け入れる。
だが、3歳児のようにまっさらで身軽な人間が一番強いと箕輪さんはいう。
この世の卒業式を迎えるその日まで、欲望のままに狂い咲き、楽しかった日々を想いを描きながら天路を昇れるよう過ごしたいものである。
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紛糾する経営会議
北野唯我 天才を殺す凡人
紛糾する経営会議
「お客さんの思い」に着目する天才と「数字」が判断基準になっている秀才。
どこまでいっても話の論点は平行線である。
どちらの話にも一理あるから厄介だ。
ここに、多数派の意見に賛同する凡人が入ってくると、話はさらに“ややこしく”なる。
3者にはそれぞれの考え方や軸がある。それゆえに、一つのプロジェクトをとってみてもぴったりと意見が合致することはない。
だからこそ、お互いの意見に反発心を覚えるのではなく、互いの得意を認め合い、それぞれの長所を活かし協力し合えたら、もっと自分らしく活躍できる人が増えるように思うのだ。
新しい時代の扉が開いた今、お互いが生まれてきたことを喜び合えるような世の中になったら素敵である。
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言ってはいけないことを言ってしまえ
箕輪厚介 死ぬこと以外かすり傷
言ってはいけないことを言ってしまえ
入社してすぐに参加したマナー研修の日報に「名ばかりのただの茶番劇だった」と感想を綴ったところ「とんでもない問題児」というレッテルを貼られてしまったという箕輪厚介さん。
我が身のことのように感じて思わずニンマリしてしまった。
私も、組織で進めている企画を「意味ない」と言い放ち、自身で築いた人脈と別企画を進行した経験がある。
気づいたら組織の企画イベントからは人員として外され「鉄砲玉」という光栄なアダ名までついていた。
この性格がニョキニョキと登場して来たのは大人になってからなので、遅咲きの方かもしれない。若かりし頃から自分の意思を明確に持ち、実社会に反映して生きて来たら、今よりもさらに面白い人生になっていたかもしれない。
これから社会に出る若い世代の方はもとより、すでに活躍されている方も、まだ遅くない。
「王様は裸じゃないか」と声をあげ、箕輪さんのような最高に楽しい人生を生きて欲しいと思う。
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大企業でイノベーションが起きない理由
北野唯我 天才を殺す凡人
大企業でイノベーションが起きない理由
すべてのビジネスは「創造→拡大→収益」 のプロセスに乗る。
「拡大」は業績評価の指標であるKPIの「事業」で、収益のフェーズは「財務」で測れる。
だが、「創造性」については直接測る指標がない。
では、どうやって測ったら良いのだろうか?その答えは「反発の量」である。
大企業はこの「反発の量」をKPIに置くべきなのだが、多くの凡人によって支えられているためこれができない。そして、イノベーションを起こせない理由がここにある。
西野亮廣さんや堀江貴文など、個人で活躍されている多くの革新的な起業家は民の批判を恐れない。
反発があればあるほど、今までの世にはないものを生み出し、常識とされてきたものを一新させる破壊力があることを理解しているからかもしれない。
愛すべき天才たちが活躍していく時代はもう始まっている。多くの凡人たちは、どのタイミングで気付くだろうか?今後の動向が楽しみである。
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安全安心を破壊せよ
箕輪厚介 死ぬこと以外かすり傷
安全安心を破壊せよ
出版界の革命児・幻冬社社長の見城徹さんと企画した箕輪厚介さんの編集処女作は、累計12万部のベストセラーとなった。
進みの遅さに怒った見城社長が「無理はなあ、通すためにあるんだよ!」と一蹴した時に、その言葉に痺れたという箕輪さん。
以前、私が組織で企画を進行しようとした際、直属の上司に阻まれ頓挫しそうになったことがある。
だが、諦めるという文字は私の辞書には見当たらず、最高権限者の家まで企画書を持って直談判をしに行きイベントを決行した。
箕輪さんが起こす奇想天外で大胆な数々の仕事ぶりは、組織に族しながらも自身の思いを貫く勇気と心の疼きをくれる。これからも注目したい素敵な人物である。
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